底冷えする程の寒さに指先が、耳が、鼻の頭が赤くなる。

心身共に疲れ切った自分を慰める。

酒。

安くていい。

少しだけでも、ふわふわとした良い気分になるからだ。

この世の中に、人間の穢さにうんざり。

大して夢中になる趣味も無く。

寝て、起きて。

飯を食い、愛想を振りまき。

糞をしてまた寝る。

繰り返す。





吐く息が白い。

ああ、そうか。年が明けたんだっけ。

冬だ。

いつだったか。

自分の白い吐息が嬉しくて、はしゃいでいた。

いつからだったか。

自分の白い吐息が、煤けたタールの臭いになっていた。





咥えていた煙草のフィルターが、

じわり。

真ん中から、焦げ茶色に汚れている。

あ〜、なるほどね。

心に留めたい事とか、告知とか。 その他メニューは左上の3本線から。PCの方は上部メニューから。

0コメント

  • 1000 / 1000